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鹿児島下甑島「タカエビ」の水揚げ最盛期 鮮魚での流通少ない貴重なエビ

タカエビ漁の様子

タカエビ漁の様子

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 鹿児島県薩摩川内市甑島の南島、下甑島でタカエビ漁が最盛期を迎えている。

下甑島の名産タカエビを使った「たかえび味噌」

 下甑島の名産であるタカエビは別名「薩摩甘えび」と呼ばれ、火を通さなくても鮮やかなピンク色をしている。プリッとした触感と口に残る濃厚な甘みが特徴。頭から殻全体が黒く変色する速度が速いため、鮮魚では県外にほとんど流通されていない貴重な海老として知られる。

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 底引き網漁と呼ばれる漁法で行われ、網を水深300メートル以下に沈め、約1時間後に引き揚げる。水揚げされたタカエビはすぐさま魚倉(ぎょそう)と呼ばれる氷と海水の入った船の倉庫に保存し、鮮度を保ったまま港へと戻る。その後、サイズ別に選別され、その日のうちに島外へ運ぶほか各船で急速冷凍して網元販売も行う。

 今年漁師歴35年を迎える漁船「鷹丸」の船長、下野尚登(しものひさと)さんは「商品として出せない小さい物は廃棄していた。品質には問題がないので、どうにか利用できないか」との思いから、妻の睦子(むつこ)さんの協力を得て「たかえび味噌(みそ)」(600円)を開発。味は「プレーン」と「一味唐辛子」の2種類。生産元の鷹丸工房(薩摩川内市下甑町長浜)ほか、島内の土産店や下甑島長浜港ターミナル(薩摩川内市下甑町長浜)、薩摩川内駅(薩摩川内市鳥追町)でも販売する。

 尚登さんは「海水上昇の影響か定かではないが、昔に比べエビの資源少なくなっている。経営的に厳しい状態ではあるが『おいしい』と喜んでくれる人たちのためにも頑張っていきたい。急速冷凍されたタカエビは調理せずにお刺身でも美味しく食べられる。より多くの方に食べてもらいたい」と語る。

 問い合わせは鷹丸工房(TEL 09969-5-0465)まで。