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鹿児島で「龍門司焼次郎太窯本祭り」 窯の魅力アピール

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 鹿児島の次郎太窯工房(姶良市加治木小山田)で6月7日~9日の3日間、「龍門司焼次郎太窯本祭り」が開催される。昨年は3日間で1000人ほどが訪れた。

昨年の開催の様子

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期間中、門司焼12代目を受け継いだ川原輝夫さんが、釉薬の魅力と薩摩三大古窯の一つ、龍門司焼次郎太窯の魅力を披露する。

 1964(昭和39)年、龍門司焼11代目陶工の父・川原軍次が県の無形文化財技術保持者に認定された。県と旧加治木町から無形文化財の技術がどうやって維持されているのかを披露してほしいと打診があり1回目を開催したのが始まり。企業組合時代から数えると今年で38回目となる。

 一子相伝による祖父・次郎太さんの言葉「焼物を売るのではなく信用を売りなさい、そのために技術を磨きなさい」、父・軍次さんの言葉「龍門司焼は無くさない貧乏してでも土食べてでもこの地を離れず龍門司焼を守り抜く」――こうした先人の思いを胸に刻み「丁寧な器作り」をテーマにしている。コンセプトは、「先祖と同じことをするだけではなく、その時代その時代の陶工の技術をぶつけ革新を続ける」。

 商品は2000点ほどあり、「四寸花紋飛び鉋皿」(900円)、「黒茶家1合入り(盃2個付き)」(5,000円)、「焼酎カップ」(1,000円~)など。陶土・釉薬の原料は全て4キロ四方で採れるもので賄っており、全て手作り。最も売れているのは「コーヒーカップ(ソーサー付き)」(2,500円)だという。

 川原輝夫さんは「時代が変わる今では情報収集や買い物も自宅に居ながらにしてネットで気軽にできる時代になってきた。しかし窯元でしか知り得ない情報や歴史や伝統が次郎太窯にはあるので、窯元祭りに足を運んで、陶工が丹精込め作り上げた器と伝統の釉薬の魅力を、その手で、その目で、その心で感じてほしい」と話す。

 開催時間は9時~18時。入場無料。

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