鹿児島弁を使った「方言すぎる昔話」動画の「桃太郎」編と「浦島太郎」編をセイカ食品(鹿児島市西別府町)がユーチューブで公開し、「何を言っているか分からない」などとSNSで話題となっている。
1919(大正8)年創業から今年で100周年を迎える同社。代表する菓子「ボンタンアメ」やアイスクリーム「南国白くま」「南国白くまバー」などを製造・販売している。
ユーチューブチャンネル「南国白くまプロモーションNOW!」で7月8日に公開した動画の鹿児島弁は鹿児島弁検定協会が監修し、昔話「桃太郎」と「浦島太郎」をパロディーで制作した。
動画制作のきっかけについて、同社広告担当の牧迫昭郎さんは「2年に1度、南国白くまのCMを作っているが評判がいい。屋外広告も出しているが、今年はネットで面白いことをしたい、15秒と限られたものではない動画を配信したい」との思いから制作を決めた。昔話をパロディーにしたきっかけは「鹿児島弁は奥も深い。県外の方はなかなか聞き取れないため、小さいころから慣れ親しんでいる昔話なら、全て意味が分からなくても意味を聞き取れるのでは」と話す。
動画はSNSなどで話題となっており、ツイッターでも7月16日に投稿したところ、22日の時点でリツイートが1300を超えた。鹿児島県外の人から「何を言っているのか分からない」「途中からCMと分かっていても見てしまった」「フランス語に聞こえる」などの声が上がり、県内の人からも「面白すぎる。祖父母などが使っている言葉で懐かしい」「聞き取れるが、この言い回しはできない」などの投稿も多数見られる。
牧迫さんは「初めての試みだったが、見ていただいた方からは好評を頂いているので、次なる展開も考えている。鹿児島弁の奥深さをもう一度見直していただければ」と話す。