鹿児島出身の画家、優耶YAMBASUさんが現在、家具や壁などにペイントするアート制作を受け付けている。
15歳でデザインの勉強を始め、19歳のころから絵を描くようになった優耶YAMBASUさん。ダークカラーと原色、多数のラインを使いながら人物などを抽象的に描く作風にファンが増え始めている。
ニューヨークを代表する画家バスキアに大きな影響を受け、アーティストネームには「ヤング・バスキア」を略した「YAMBASU」を加えた。日雇いやアルバイトをしながら、大阪、京都、滋賀を転々として個展活動を行ってきたが、空いた時間に路上で絵を売ることもあったという。「県外で学んだことが生かされている」とも。
作品のモチーフは、自分のネガティブな感情だという。「辛いときのことを思い出して描いている。自分の気持ちを描いてみたら、それがかっこいいと言ってもらえた。それで救われている部分もある」
今年2月にはアーティスト活動10周年を記念した個展「自画像」を宝山ホールで開いた。同展でテーブルや棚に直接ペイントした作品を展示していたところ、自分の家の壁や家具にもペイントしてほしいというオーダーが入るようになった。さらにコロナ禍以降、明らかに注文が増えた。「家にいる時間が多くなって、皆さんの興味がアートに向いたのかも」と話す。
アート制作の料金は、サイズや素材によって変わるため相談しながら決める。ペイントする家具や物を優耶さんがリサイクルショップなどでピックアップすることも可能。ペイントには速乾性があるアクリル絵の具を使う。依頼人の好きな色や、使ってほしいモチーフなども聞く。「ペットを描いてほしいという人もいる。つい最近、カメの絵の依頼もあった」とも。
「いらなくなった家具や捨てようとしていたものに描くのがいいと思っている。絵を描くことでまた価値が生まれて、それが残っていくのがいい。インテリアとして楽しんでもらえれば」と利用を呼び掛ける。問い合わせや注文は優耶さんのインスタグラムページ「yuuya_yambasu」のダイレクトメッセージで受け付ける。