姶良・脇元の国道10号線近くに12月24日、「あいらさくら保育園」(姶良市脇元)がグランドオープンした。経営は重富商事(鹿児島市堀江町)。
内閣府政策「子ども・子育て支援」の一環で始まった「企業主導型保育園」である同園。「姶良市は鹿児島県内で唯一人口が増え続けており、認可保育園への待機児童は200人を超える。当園のある脇元地区の通学校区である重富小学校では今なお、児童数は増加傾向にある」ことから、「地域の子育て支援の拠点として、保育の場を提供したい」と昨年10月、開園した。全ての工事を終えた12月、正式オープンとなった。
「設置事業者としては初めての保育園経営」と同社担当の大津佳子さん。保育は「子育て支援にじ」(谷山中央)が運営し、一般的な認可保育園では対応が難しい日曜や祝日にも保育を行う。「保育スタッフはオープニングスタッフとして一から保育業務を行っていくというプレッシャーの中でのスタートだった。保護者の方や地域の方、行政機関に協力を得ながら初期を乗り越えた」と振り返る。
建物、園庭、駐車場を含めた敷地面積は約500平方メートル。保育室は「天井が高く、明るく開放的」で、建物と園庭の間には陽光の差し込む明るいウッドデッキを備える。玄関の乗降場所には「雨の日の送迎でも濡れる心配がない」ように屋根を設置した。
大津さんは「働き方が多様化している今、姶良市外へ通勤する方や、日曜・祝日勤務の方のニーズにも応えていきたい。ぬくもりのある保育と共に、お子さんが居心地よく過ごせる生活の場を提供しながら、社会復帰や子育ての手伝いができれば」と話す。
開園時間は7時~20時。定員は19人。保育料は月額2万8,000円。