鹿児島市内のカプセルトイ専門店や玩具売り場で3月中旬、カプセルトイ「ガシャポン」の新シリーズ「焼酎と郷土料理」の販売が始まった。
ガシャポンはバンダイ(東京都台東区)のカプセルトイブランド。鹿児島焼酎の老舗・濵田酒造(いちき串木野市)で広報を担当する川野修郎さんが、ガシャポンに日本酒とおちょこをミニチュアフィギュアにしたコレクションがあると知り、「焼酎でも面白いのでは」とバンダイに提案。バンダイ側の日本酒コレクション担当者も「やってみたいと考えていた」と意気投合、アイデア交換が始まったという。
同シリーズには九州地方の焼酎から5銘柄を選んだ。「九州の食文化も盛り上げよう」と郷土料理のフィギュアも加えた。鹿児島からは「だいやめ」とさつま揚げ、長崎は「壱岐スーパーゴールド 22」と壱岐豆腐(壱州豆腐)、佐賀は「魔界への誘い」と呼子のイカ、大分は「いいちこ 25度」と宇佐唐揚げ、熊本は「白岳しろ」とからしレンコンの組み合わせとなっている。
1つのカプセルに入るセット内容は焼酎瓶、銘柄ロゴが入ったグラス、郷土料理、箸のミニチュアフィギュアのほか、各蔵元の紹介や焼酎・郷土料理の説明を入れたミニブック。全5種類のセットを用意する。
川野さんは「焼酎は芋、米、麦など原料の違いや、こうじ、酵母、各蔵元の製造技術でさまざまな香りや味わいを生み出す世界的にも珍しい蒸留酒。今回のガシャポンをきっかけに、郷土料理と共に各銘柄を知ってもらう機会になれば」と期待を込める。
価格は1回400円。鹿児島市内ではビックカメラ鹿児島中央駅店1階の玩具売り場、センテラス天文館2階の「gashacoco(ガシャココ)」などで扱うほか、全国の玩具売場や量販店、アミューズメント施設などに設置する。