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鹿児島のレトロフトで企画展「ブリコラージュ」 ワークショップを中心に

会場の様子

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 企画展「Bricolage(ブリコラージュ)~生きのびるための手技~」が4月11日、鹿児島・名山町のレトロフト千歳ビル2階ギャラリー「レトロフトMuseo(ムゼオ)」(鹿児島市名山町)で始まった。

会場の様子

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 「ブリコラージュ」はフランス語で、「あり合わせの道具や材料を用いて、必要なものを自分の手で作ること」と話すのはギャラリーオーナーの永井友美恵さん。「今は何でもすぐに手に入る時代。電気や水道もあるのが当たり前。一度そこから離れ、身の回りにあるもので新しいものを作り出す経験をしてほしい」と企画した。

 同展は、「ブリコラージュ的な発想」の作品や道具の展示販売を行いながら、それらを作る「手技」に焦点を当て、会場で実際に制作を体験するワークショップをメインに進行する。

 ワークショップには、永井さんが講師を務める「ススキで箒(ほうき)作り」(11日)、木彫・木工作家のWAGO creationさんによる「木の端材で計量スプーンを彫ってみよう」(12日)、ろうそく工房・庭常さんによるオイルランプ作り(14日・16日)、遊漁船天照丸の船長兼包丁研師・徳永耕一郎さんが教える「包丁研ぎ」(13日)など。

 15日には霧島市在住のReprise(リプライズ)さんが講師を務める「ペットボトルのふたを再生したusuisheet(薄いシート)を作る」も開催。リプライズさんはマーケティングやデザイン事業の傍ら、廃プラスチックを材料としたものづくりを行っている。会場には熱でプラ材を圧縮する機材やペットボトルキャップをチップ状にした素材を用意し、名刺サイズのシート3枚を作る予定。

 ワークショップの開催時間や参加費は講座により異なる。参加には予約を薦めるが、空席があれば参加できる。

 15日19時から、浜松市の建築家・辻琢磨さんがブリコラージュ的な発想の建築について講演を行う。「家を一度に全て作るのではなく、住みながらよりよい形を考える」「天井に使われていた木材で新しい床を作る」など、「家の中で循環させる」考え方を伝えるという。参加費は2,000円で、要予約。

 永井さんは「実際に手を動かして体感してもらいたいので、参加型の企画展にした。すてきなものに生まれ変わるのを楽しんでもらえれば」と参加を呼びかける。

 開催時間は11時~18時(最終日は17時まで)。今月16日まで。

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