鹿児島県産材を使った注文住宅「YUTORI CLASS(ユトリクラス)」が10月5日、日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を受賞した。
ユトリクラスは鹿児島のハウスメーカー「ヤマサハウス」(鹿児島市錦江町)が販売する住宅商品で、同社のフラッグシップモデル。地元杉100%の構造材を使ったオリジナル工法で、最長6メートル37センチの「大きな箱」を作ることから、家族構成やライフスタイルに合わせた「間取り変更も可能で自由度が高い」という。「中2階など高さや壁の配置を変化させた立体的な間取りで、程よく家族の気配を感じる空間作りも提案している」と、広報を担当する若松香澄さん。
同賞では、将来の変更を容易にするデザイン性が評価されたほか、林業から木材加工までを地域完結型で行う一貫体制の仕組みと、大工育成会社の設立による「技術・技能の継承できる仕組みづくり」が高く評価された。
若松さんは「今回の受賞をきっかけに、これからも鹿児島で暮らす人々に寄り添いながら、安心して快適に暮らせるようサポートしていきたい」と話す。