鹿児島を拠点に活動している作家やショップが中心になり、鹿児島から新たなデザイン・クラフト・カルチャーを発信するイベント「ash Satsuma Design & Craft Fair (以下、アッシュ) 04」が11月23日から、天文館を中心にショップやカフェで開催される。
今年で4回目を迎えた同イベントは、鹿児島・東京・大阪・神戸・福岡に年2回配布しているフリーペーパー「Judd.(ジャッド)」から生まれた企画。ショップや空き店舗などで展示・販売を行うことでまちの活性化を図るとともに、作家たちの紹介・発表の場にし、一般に触れてもらい、もっと知ってもらう機会としている。今回は天文館を中心に、中央駅付近、春山町、武岡など市内25カ所で約30作品を展示・販売する。
昨年までと大きく異なる点は「参加する作家たちの意識」と、同イベント実行委員会の飯伏正一郎さん。イベント名だった「アッシュ」が今年からコミュニティー名になり、主催側がマッチングしていた作家のパートナーも、今回からは初めからパートナーを伴っての参加が多い。「参加する作家たち自らが作り上げるイベントという意識が強い。店舗と作家との連絡も密になるので、昨年よりも力が入っている」という。
「鹿児島には20~30代の若い作家も多く、ジャンルが違っても同年代だと枠組みにとらわれずコラボもしやすい。みんな根底には鹿児島をもっと面白くしたいという共通の思いがある。仲間であり、ある意味良いライバル(笑)」「思いを具現化できる場所。これをきっかけに中央に鹿児島を発信したい」とも。
初日の23日19時~20時30分には、陶芸家の竹之内彬裕さん、ギャラリーのオーナー三坂基文さん、プロデューサー・デザイナーの有馬千草さんを招き、ものを「作る人」「見せる人」「選ぶ人」それぞれの視点からものづくりについてのトークショーを鹿児島中央公民館で開く。参加費は1,000円。
開催は12月4日まで。期間中、抽選で参加作家(参加店舗)の作品をプレゼントするスタンプラリーも行う。台紙は「ジャッド」最新号に付録として付く。