鹿児島「マルヤガーデンズ」(鹿児島市呉服町)7階のガーデン7で6月1日、デザインとプログラミングの融合で表現するイベント「デザインミーツプログラミング」が始まった。
ウェブデザインなどを手掛ける「GOWAS(ゴワス)」(薩摩川内市)が主催する。「インタラクティブ」をテーマに、独自にプログラミングした「umbrella」「table」を会場に設置し、「新しいデザインを体感してもらう」のが狙い。
「umbrella」はXbox360向けのデバイス「Kinect(キネクト)」を使った作品。キネクトに赤外線で「人」と「手」を認識させ、プロジェクターで壁に投影している画面に取り込む。すると、手の動きに合わせて映像やデザインが変化する。「赤外線なので暗闇や背景に溶け込む色でも認識する」と開発者の池田武尚さん。「今回は雨と傘にさまざまな変化が起こるようにプログラミングしている」という。
「table」はカメラとプロジェクターを使ったインフォメーション版。テーブルの画面上にプレートを置くと、プレート裏の模様をカメラが読み込み、あらかじめ登録している情報が画面上に投影される仕組み。マルヤガーデンズのイベントを「フロア別」「月別」「時間別」のプレートに分けて作り、自由に呼び出し検索できるようにプログラムを組んであるという。呼び出した情報の大きさを変更する「resize(リサイズ)」プレート、イベント詳細を確認する「select(セレクト)」プレートも用意した。
「改善点や案はあるが、応用すれば新しい感覚の広告として活用できたり、じかに触れずに操作できるので、手がふさがっていても体の動きで情報を操作できるようになったり、面白いことができる」と池田さん。「まずはこのようなデザインの楽しみ方があることを知ってほしい」とも。
営業時間は10時~20時。入場無料。今月3日まで。