鹿児島中央駅西口にある「ゾウさんのはな通り」の通り会で募集した川柳大会の入選作品が、9月1日に発表された。
「ゾウさんのはな通り」は駅の裏口である西口から北に向かって走る通りの名称で、新幹線のホームをゾウの頭に見立て、真っすぐ伸びる通りがゾウの鼻のように長いことから付いた。この通り会主催の川柳大会は、西口のアピールにつながる地域おこしの一環で、昨年の九州新幹線全線開通に合わせて始まった。
通り会ホームページや新聞などで募集し、6月から7月末までで全国から824作品の応募があった。お題は3つで、「新幹線」にまつわる句をJR九州(鹿児島支社)関係者、「絆」にまつわる句を加盟しているホテル関係者、通りに関する句が多く集まった自由課題は通り会役員がそれぞれ選考した。
最優秀賞は「ただいまと つぶやき入る ゾウのはな」を詠んだ松永智文さん(愛知県清須市)。優秀賞には「駅降りて 訛(なま)り優しい ぞうのはな」(群馬県太田市)、「つばめって 空もとぶの?と 二歳の子」(千葉県船橋市)など6作品が選ばれた。全応募作品はホームページでも見られるほか、入選7作品は通りに設置している街灯25基のインフォメーションプレートでも公開している。
「県外からの応募が圧倒的に多いことに驚いた。手応えを感じている」と通り会会長を務める湯ノ口正二さん(グレイス企画)。会では、通り中にこいのぼり200匹を泳がせたり七夕飾りのササをかけたりと、季節に合わせて通りを彩る企画を打ち出している。「今後も通りの魅力を発信していきたい」と話している。