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「自転車は車道の左側を」-天文館地区で試験整備、道路の安全性確立へ

「自転車は車道の左側を」10月15日から施行整備された天文館地区。

「自転車は車道の左側を」10月15日から施行整備された天文館地区。

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 自転車の通行ルールの周知と、歩行者・自転車・自動車の安全な通行環境の確立を目指す目的で、天文館の一部の区間に10月15日から、自転車走行空間が試験的に設けられている。

実施区間の詳細(地図)

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 自転車のマークと「左側通行」の白文字に、青い矢印と青線の組み合わせで、路上に自転車の走行場所を示している。組み合わせは3パターン。場所は、天文館・市電通りから南側に入った裏通りと、北側にある山下小学校、ザビエル公園付近の通りの6路線・約680メートル。市は、「駐輪場付近が一番使われる道路。駐輪場へアクセスする通りを整備することで、歩行者・自転車・自動車の安全を図る」としている。

 市ではこれまでも、交通量が多い通りなどでは、歩行者も自転車も十分通れるよう歩道にスペースを確保するなど、まちづくりを進めてきた。自転車の事故が全国的に多いことも受け、あらためて自転車通行ルール・マナーの向上を目指す。

 市建設局道路部道路建設課の水元修一課長は「(目に見える形で)具体的に明示することで、意識してもらうことがルール・マナー向上の第一歩。左側は自転車が通る空間だと少し意識するだけで、安全性に大きな違いが出る」と話す。「道路では人と車と自転車が狭い空間を行き交う。意識改革は急には難しいだろうと思うが、お互いを思いやる気持ちを少しでも持ってもらえたら」とも。

 今回の試行は国からの明確な指針が出るまでの試験的な整備で、交通量調査やアンケート調査などを整備後に行い効果を検証、今後の自転車走行空間整備に役立てるとしている。市では、鹿児島駅から中央駅、県庁辺りまでのエリア(約825ヘクタール)を対象に、自転車走行区間のネットワークを整備していく予定。

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