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鹿児島市電通りに農園食堂「森のかぞく」-有機農園直営、家庭料理の味を売りに

鹿児島市役所近くに、農家直営の農園食堂「森のかぞく」がオープンした。写真は同店を切り盛りする園山小雪さんと、弟の作太郎さん。

鹿児島市役所近くに、農家直営の農園食堂「森のかぞく」がオープンした。写真は同店を切り盛りする園山小雪さんと、弟の作太郎さん。

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 鹿児島市役所近く、鹿児島市電通りに面した古ビル「レトロフト」1階に7月3日、農家直営の農園食堂「森のかぞく」(鹿児島市名山町、TEL 099-227-2708)がオープンした。

ランチメニュー「農園ごはん」

 経営は鹿児島市五ヶ別府町と姶良郡湧水町で有機農園を営む園山農園。園山国光さん一家の長女・小雪さんと三男・作太郎さんの2人が切り盛りする。両親と叔父、兄弟3人が作った有機野菜や米をたっぷりと使い、飲食業の経験を積んだ作太郎さんが調理を担当。作太郎さんが目指すのは、「素材のおいしさを生かしながらも、ちょっと家ではできないような味」。同店が入るビルのオーナー、永井明弘さんは「洗練された家庭料理」と表現する。 

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 「健康的な体の基礎を作る食べ物の大切さを、子どものころから畑で手伝いをしてきたことを通して学んだ」という小雪さんは食生活の乱れから体調を崩した同級生を見て、「普通の人にも、日常的にいいものを食べてもらいたいと思うようになった」と話す。父・国光さんが農園を始めて25年たったとき、当時就職を控えていた長男・宗光さんと小雪さんに一通の手紙が託された。そこには、父のかねてからの夢だった、「収穫した野菜をそのまま食べてもらえる場を作りたい」という思いがつづられており、作太郎さんとともに開業を決意したという。

 古ビルをリノベーションし、古書店やカフェ、アトリエ、ギャラリーなどの空間を併設する「レトロフト」1階のギャラリー部分を改装した同店。店舗面積は約33平方メートルで、カウンター10席とテーブル席6席を設ける。歩道に面する全面ガラス張りの窓とコンクリートの打ちっ放しの壁面はそのままに、農園のビニールハウスを模したという、キッチンの上に立つ赤いテントが目印になった。「草原の中の小屋」をイメージし、木のテーブルと椅子、カラフルな野菜や食器を配置する。

 当初、「こんな街中に店を構えるつもりはなかった」と小雪さん。園山農園が所属する「食のかぞく」の会員だった永井さんが、同ビルのスペース活用を提案したことがきっかけとなった。オープン以来、農園の昔からの客をはじめ多くの女性が来店しているという。「せっかく街中に開いたので、気軽に若い方に利用してもらいたい。野菜が中心だが食べ応えのあるメニューもあるので、市役所勤めの男性にも利用いただければ」とも。

 メニューには、園山農園の有機野菜を中心に、「食の家族」に所属する生産農家をはじめ、鮮魚店や養鶏農家の食材を使う。ランチメニューは、「農園ごはん」(750円)、「森のかぞくごはん」(850円)、「農園ビビンバ」(750円)、「小さめ農園ごはん」(650円)。ディナーは、「有機野菜のスティック 特製みそと」(350円)、「大隅の花牟礼さんのソーセージソテー」(500円)、「古澤さんの黒豚」(1,000円)のほか、ドリンクは久木田さんの有機芋焼酎(グラス400円)、杉村さんの「甘夏ママレードのモヒート」(480円)などをそろえる。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~23時。

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