「21世紀のモーツァルト」「100年に一度の天才」とも呼ばれるイタリアのピアニスト、ジョヴァンニ・アレヴィさんが6月24日、県民交流センター(鹿児島市山下町)でピアノソロコンサートを行う。
アフロヘア、Tシャツ、ジーンズというラフな格好ながら、イタリアでは数万人の聴衆を集めるほど人気のジョヴァンニさん。オリジナル楽曲が映画やCFに起用されるほか、数々の受賞歴を持ち、ツアーをはじめオリンピックや万博など全世界で活躍する。
全国6カ所を回る今回のツアーのサブタイトルは「心に近いと、こんなにも音は響く」。ジョヴァンニさんの音楽にほれ込み、2010年に彼の日本公演を後押しした鹿児島出身の堂満尚樹さんは、彼の魅力について「クラシック、ジャズ、ラテンなどの要素を織り交ぜた型にはまらないスタイル。彼の曲の中には、風や水など自然の音を感じることができ、聞く者の耳にすっと入ってくる」と話す。
その堂満さんが「故郷にイタリアの良い文化を届けたい」との思いで実現した昨年の鹿児島公演は、「ピアノの音色から出るオーラやエネルギーが聴衆を包み込み、まるで魔法にかけられたような、感動の演奏会だった」という。2回目となる今回の公演にジョヴァンニさんは、「鹿児島の観客が大好きなんだ。ぼくの日本の故郷だよね?」との言葉を寄せている。
同公演実行委員で、天文館のイタリアンレストラン「イル・チプレッソ」の古畑(こばた)好恵さんは「日本でいえば坂本龍一のような存在。とてもピュアでチャーミングな彼の繊細かつ大胆な演奏をぜひ聴きに来て」と来場を呼び掛ける。
18時30分開場、19時開演。車椅子スペースや介護者席、親子室も設ける。チケットは、一般=4,500円、大学生以下=3,000円(限定50枚)。山形屋、十字屋クロス、イル・チプレッソで取り扱う。問い合わせは有村さん(TEL 099-250-0990)、イル・チプレッソ(TEL 099-222-1713)まで。