「いおワールドかごしま水族館」（鹿児島市本港新町、TEL 099-226-2233）のイルカ館で、7月1日から「星に願いを！～水族館で七夕祭り～」が開催されている。イルカ館1階、桜島フェリーターミナルを臨む広い窓際には既にいくつもの短冊が飾られた7本の竹が並ぶ。

昨年の「願い事実現イベント」にはゴマフアザラシも登場

　「水族館でも季節をとらえたイベントを行いたい」という思いから生まれた同イベントは、2006年から始まった。当初は短冊に願い事を書いて飾ってもらうだけだったが、2008年からは飾られた願い事の中から水族館が実現できることを抜き出し、抽選の上、実施するようになった。昨年は3300通ほどの応募があり、その中から抽選で55人が「イルカにタッチ・エサやり」「ゴマフアザラシにエサやり」などの夢をかなえた。

　「普段は水族館で企画したイベントに参加いただく形だが、このイベントは来館者の要望、企画に水族館側が参加して実現する企画」と同館総務課主幹の検見崎温久（けんみさきはるひさ）さん。

　「毎年多くの来館者に七夕祭りに参加していただき、願いがかなった方々には大変喜んでいただいている。皆さまの願い事を笹（ささ）いっぱいに飾っていただければ」と検見崎さん。今年はイルカのナーガが出産を間近に控えているため、イルカ関連の願い事実現イベントは体調を確認しながらになるが、日程を調整するなどできるだけ実現に向けて努力するという。

　夏休み期間中、水族館では他にも、魚の「擬態」をテーマにした特別企画展「魚たちからの挑戦状～みつける！みわける！みくらべる！」、サメやエイに触れることができる「どきどき！サメタッチ」、5年を超える絶食で話題になったダイオウグソクムシの展示など、さまざまな催しが企画されている。

　夏休み期間中の土曜・日曜・祝日とお盆期間は、「夜の水族館」として夜9時まで開館（8月23日を除く）。「暑い夏、水族館で涼んでみては」と検見崎さんは来場を呼び掛ける。

　開館時間は9時～18時（入館は17時まで）。入館料は、大人1,500円、小人750円、幼児350円。七夕祭りは旧暦の七夕である8月7日まで。