姶良市総合運動公園体育館で8月30日、地元出身のプロレスラー・桜島なおきさんが凱旋(がいせん)し、九州プロレス(福岡市東区)の6周年記念イベント「鹿児島(かごんま)を元気にすッドー!」が行われる。
「プロレスを通して九州に元気を届けたい」と活動する九州プロレス。県本土では初開催となる同イベントでは、理事長の筑前りょう太さんをはじめ、九州各県のキャラクターに扮(ふん)した覆面レスラーや女子レスラーなど14人が集結する。18日には鹿児島県庁で会見を行い、全対戦カードが決定した。
メーンイベントは、王者・玄海さんと連勝を続ける挑戦者・桜島さんが激突する「きばいやんせ!桜島」60分1本勝負。玄海さんの希望で実現したという。桜島さんが練習生の時の先輩で、彼の苦労をよく知るという玄海さんは記者会見で「今回、俺は俺なりのやり方であいつにとっての最高の舞台を作らせてもらった。あとは桜島!死ぬ気でかかってこい!」とほえた。
デビュー7年目、故郷で初めての試合を迎える桜島さんも「今回は最大のチャンス。今まで自分を育て上げてくれた人たちに恩返しになるような試合を見せたい」と意気込む。小学生の夏休み、ためた宿題に追われていた時にふとつけたテレビで見たのがきっかけでプロレスに目覚めたという桜島さん。高校は進学校にいながら、進路希望シートに「○○プロレス」と書いて親や先生をびっくりさせたという。
一升瓶を片手に、桜島模様と薩摩の十文字をあしらったコスチュームで挑む桜島さんの得意技は、「桜島式ドロップキック」や「ニードロップ」「コブラツイスト」。「ど根性ファイトで、けしんかぎいきばっで、応援に来っくいやんせ(死ぬ気で頑張るので、応援に来てください)」と来場を呼び掛けた。
そのほかの試合は全4本。「納涼氷水対決!鹿児島氷菓vs大分水戦士」や「世界最高齢レスラー南国徘徊(はいかい)!」など、子どもから大人まで家族で楽しめる内容になっているという。「プロレスは戦後の日本復興に一役買った、誇るべき大衆娯楽。現代社会でこそ求められているのでは」と話す筑前さんもタッグマッチでリングに上がる。
18時開場、18時30分開演。前売りチケットは、最前列指定席=4,000円、大人自由席=3,000円、学生自由席=2,000円、子ども自由席=1,000円。各プレイガイドほか、九州プロレス(TEL 092-400-9938)で取り扱う。