漫画を通して鹿児島をPRしようと、昨年に続き2回目となる「キバレ!かごしま漫画クロデミー賞」が現在、作品を募集している。主催は「マンガプロジェクト鹿児島(以下、マンプロ)」。
募集するのは、鹿児島の「黒文化」や、歴史・文化・人物・産業を題材にしたもの。初開催となった昨年は県内外から145人、167点の応募があり、大賞作品の選出が僅差の勝負になるなどレベルの高い作品が数多く寄せられたという。「勝敗を分けたのはキャラの個性、つまりキャラがどれだけ尖(とが)っているかということだった」と、マンプロ会長でクロデミー賞実行委員会事務局長の四元重美さんは話す。
大賞を取った平田トウエイさん(鹿児島市・27歳男性)の作品「黒酢大好き、黒ずきんちゃん」は、鹿児島の黒酢をユニークな視点で捉えた作品。キャラクターのかわいらしさ、ストーリーの展開に加え、作画のレベルなどで高い評価を得た。その後平田さんは、ウェブ漫画「COMICO(コミコ)」でデビューを果たすなど活躍の場を広げているという。
マンプロでも、小学生向けの漫画教室をはじめ、鹿児島国際大学の学生らのアイデアから生まれた鹿児島市電のラッピング電車「でんでん」にまつわる物語を漫画化したり、人気ゲーム「ロボティクス・ノーツ」の舞台となった種子島の西之表商店街で、オリジナルキャラクターのPRポスターを制作するなど「萌(も)えおこしプロジェクト」に関わったりと、活動の幅を広げている。
「県内の方はもちろん、全国からの多数の応募をお待ちしている」と応募を呼び掛ける四元さん。「企業や業界団体などに対して、優秀作品を商品パッケージや広告宣伝ツールに活用していただけるようアピールしていければ」とも。
応募無料で、締め切りは9月30日(消印有効)。プロ・アマ・年齢・ジャンル問わず、小学生部門・中高生部門・一般部門の3つの部門で表彰を行う。一般・ストーリー部門の作品の中から1点だけ選ばれる「クロデミー大賞」には、賞金10万円が贈られるという。問い合わせは同実行委員会(TEL 070-5410-5329)まで。