桜島の新しい土産シリーズ「ジオの恵み」の販売が3月10日、マルヤガーデンズほか天文館の直売所などで始まった。企画は桜島ミュージアム(鹿児島市野尻町)。
桜島・錦江湾がジオパークとして認定されてから2年がたち、「世界遺産登録に向けてもっとジオパークを広めていこう」と官民が協働で取り組む事業の一環。ジオ(大地)の豊かな恵みをテーマに、老舗菓子店から飲食店、女性加工グループから郷土菓子を作る80代の職人まで7つの事業者が、「見て食べてジオを感じることができる」商品開発に取り組んだ。
商品パッケージにもなっているロゴは、桜島を上から眺めた時の形を模した。カラフルで宝石のようなデザインは、溶岩を顕微鏡でのぞくと鉱物などがキラキラ輝く様子をイメージしたという。商品にはそれぞれジオにまつわる小ネタが書かれたカードが付く。「カードをコンプリートすれば、火山博士になれるかも」と桜島ミュージアムの久木田智美さん。
ラインアップは、桜島の郷土菓子を竹炭で溶岩の色味に仕立てた「溶岩糖」(350円)、「溶岩ブラウニー」(380円)、地層の重なりを焼酎漬けのフルーツやチョコクランチなどで表現したパウンドケーキ「桜島の大地のご地層」(390円)、米粉を使った焼き菓子「桜島の軽石サクサク」(500円)、桜島産ツバキ油など県産素材を使ったクッキー「ツバキノタネ」(540円)、竹炭ブレンドの和紅茶で、ミルクを入れると灰色への変化を楽しむことができる「灰茶(ハイティー)」、「桜島小みかん緑茶」「桜島小みかん紅茶」(各540円)、錦江湾ヒジキを使った「錦江湾ひじきの佃(つくだ)煮」「錦江湾ひじきの寿司(すし)具」(各450円)。
「皆が好きな桜島を、遠くから眺めるだけじゃなく、もっと知ってもらえるきっかけになれば」と久木田さん。コラボする事業者も募集中で、今後もさまざまな商品開発を展開していくという。
マルヤガーデンズ地下1階「ブランシェ~かごしま まちの駅~」、かごしま市商工会アンテナショプ「ゆめりあ」、桜島ビジターセンターで扱う。商品の問い合わせは桜島ミュージアム(TEL 099-245-0100)まで。