「第9回 かごしま漫画クロデミー賞」に入賞した作品が現在、よかど鹿児島（鹿児島市金生町）2階で展示されている。
「鹿児島特有の黒文化をはじめ、その魅力を世界に発信しよう」と2013（平成25）年に始まった同コンテスト。主催はNPO法人「マンガプロジェクト鹿児島」。2022年度はSDGｓをテーマに、「食品ロス」「我が家の省エネ・再エネ」「豊かな海と大地」のいずれかに関連した作品を昨年7月～10月に募集した。応募作品数は207点。
大賞には福岡市の伊勢虎太郎（こたろう）さんの作品「魔法少女エコエコ★エーコ」、今回初めて設けたジュニアクロデミー大賞には鹿児島市の小学5年・宗前（そうぜん）花さんの作品「美味（おい）しいのいっぱい鹿児島」を選出。2月5日、同館で表彰式を行った。
伊勢さんは、食品ロスを防ぐために戦う魔法少女を描いた。野菜のクズ部分を盗もうとする侵入者を退治するシーンや、野菜を残さず使い切るエコ・クッキングなどのアイデアを10ページに盛り込んだ。審査員は「切れ目のないノリ・ツッコミの連続と、それに適した短いページ数で、あっという間に読めた」と評した。
宗前さんは2人の子どもを桜島や鹿児島湾が見渡せる場所に案内し、「鹿児島の食べ物が、なぜおいしいのか」を伝えるストーリーをフルカラーで描いた。審査員は「大好きな鹿児島の魅力を伝えたいという主人公の動機や話の流れが分かりやすい」と評した。
会場では、両作品の全ページを公開するほか、最優秀賞・優秀賞作品の4～5ページ抜粋、1枚で完結するイラスト作品25点などを展示する。
開催時間は10時～19時（2月22日・23日は休み）。入場無料。3月5日まで。