鹿児島の「White Gallery」(鹿児島市下竜尾町)で8月3日、パンダ絵師「あごぱん」さんによる絵画展が始まった。
あごぱんさんは1979(昭和54)年鹿児島で生まれ、鹿児島大学教育学部卒業。同館での絵画展は今回で25年目となる。テーマを「歴史」とし、元号が変わり新しい時代になり、これまでの歴史をパンダで表現している。
2019年は「新時代の幕開け」をイメージした作品や時代の荒波を乗り越え、新時代の扉が開き時代を捉えるイメージの作品「時代の荒波」を描いた絵画展となっている。他に、「平成」で活躍した一発屋の芸人を描いた作品やスポーツ選手、世に名前を残した歴史人物の絵など計20点の作品を展示している。
あごぱんさんは、「人間だとリアルすぎる」ことから「何をやっても怒られない動物」としてパンダを思いつき、パンダの顔をかぶった人間を想像してパンダのみの絵を描き続けてきた。
毎年テーマを変えて展示しており、今まで「おみこし」「空を飛ぶ」「パンダは回る」などのテーマで、小学校の教科書などを参考に描いている。今回展示している「時代の荒波」は、続きのある絵本を1枚に収めるように考え、時代の波に乗るということで、波と渦巻き、新しい時代の扉で表現している。
あごぱんさんは「ここからは晴れた日に桜島がきれいに見える。かわいいだけで終わらせることのない作家の思いが込められているので気軽にパンダの絵を見に来てほしい」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜と12日~15日は休業。今月25日まで。