鹿児島市電水族館口電停近くに韓国料理店「ケンス食堂」(鹿児島市小川町、TEL 099-813-7494)がオープンして間もなく4カ月がたつ。
店主の朴景洙(パク・キョンス)さんは韓国のソウル出身。韓国の大衆食堂で修業中に、仕事でよく韓国を訪れていた日本人女性と出会い、国際結婚に至った。8年ほどの修業を終え、昨年4月、妻の地元である鹿児島に移住。その後、初めての人でも気軽に来店できそうな物件を探し、店の床や壁、木のカウンターや棚など、朴さん自らが内装を手掛けて店を完成させ、今年2月にオープンした。
店名の「ケンス食堂」は、朴さんの韓国でのニックネーム「ケンス」に由来している。店舗面積は約17平方メートル、席はカウンターの5席のみ。手作りの内装で、「温かみのあるカフェのような、リラックスできる雰囲気を出したかった」と朴さん。現在は新型コロナ対策のため間隔を空けて2~3人席となっているが、予約も受け付けている。
ランチでは「キムチチゲ定食」(990円)、「石焼ビビンバ定食」(1,500円)などの5種類を月替わりで提供している。テークアウトの一番人気は「ヤンニョムチキン弁当」(820円)で、唐揚げに甘辛いソースが絡めてあり、「辛すぎないので子どもでも食べやすい」。このほか、「プルコギ弁当」(840円)、「チヂミ」(540円)、「キムチ餃子」(760円)なども用意。「キンパ」(韓国風のり巻き)は5種類をそろえ、「牛肉プルコギキンパ」(650円)が人気だという。看板メニューは「チーズタッカルビ定食」(1,300円)だが、コロナ禍の影響で現在は提供を休止している。
夜の店内飲食は4月から休止していたが、6月1日から時間短縮で再開した。お酒も提供しており、本場と同じやかんで提供する「ソウルマッコリ」(1,650円)などがある。「プルコギ」(858円)、「チヂミ」(605円)、「自家製のオイキムチ」(462円)などの一品料理も。
朴さんは「米は湧水町の無農薬米にこだわり、国産の野菜を使っている。『食べてみたかった』と来店する一人客も多い。気軽に足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~14時。18時~21時。水曜定休。ランチは日曜・祝日休み。