鹿児島・騎射場に天然氷のかき氷を提供する「中町氷菓店」がオープンして間もなく3カ月がたつ。
同店が使う天然氷は、八ケ岳山麓で伝統的な製氷を行う「蔵元八義(やつよし)」(山梨県北杜市)から仕入れている。八義は冬季の自然の寒さ(マイナス5度~マイナス8度)で製氷する伝統的な手法を行い、2週間~20日かけて凍らせている。
「秋口ぐらいまで店をやっていけるだけの量を最初に一括で仕入れている」と松元陽之介店長。「自然の寒さでゆっくりと凍らせているので、溶けるときもゆっくりと溶けやすい。かき氷にしたとき、最後までフワフワした感じを楽しめる」とも。
かき氷は現在12種類あり、人気は「いちご」「メロン」「ほうじ茶」。このほか、「抹茶あずき」「カフェラテ」「みかん」「キウイ」など。アイスクリームが入ったものもある。価格は1杯900円~1,100円。
練乳は「特製練乳」「ヨーグルト練乳」「マスカルポーネ練乳」の3種類から選べる。「甘さがしつこくなく、サラサラした食べやすい練乳を自社ブレンドで作っている」という。
削るときの刃の角度にも気を使う。1ミリ違うだけで、出てくるかき氷が違ってくる。どの角度を使うといい氷になるか試しながら削っている。ある程度削ったら刃を研ぐようにしている」とも。
「八義は氷作りに湧き水を使う。水道水に含まれるような不純物や薬品類がない。そんな天然氷で作られたかき氷を鹿児島で楽しめるのは当店だけ。氷がどれほどフワフワになれるのか知ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時。夏季限定営業。氷の在庫次第だが、9~10月までを予定。