JR谷山駅近くに弁当と総菜の店「FOOD CHANNEL」(鹿児島市谷山中央)がオープンして2カ月がたった。
店主の奈須美和さんは母親の経営する弁当店で約10年働き、弁当の製造や経営について学ぶうち、「最近では少なくなった昔ながらの手作りの総菜屋を開きたい」という思いに至った。総菜店に適した物件が見つかると、商品が見やすいよう幅3メートルのショーケースを設置。「昔ながらの総菜屋」をイメージした木目調のショーケース台には店名の赤いロゴを入れた。ロゴは「『覚えやすく印象に残るもの』をデザイナーに作ってもらい、店頭の看板をはじめ、包装紙や箸袋などにも入れた」と奈須さん。
同店のコンセプトは「罪悪感なく家族に食べさせられる手作りのもの」。できるだけ旬にこだわった地産地消の食材を使い、朝に仕入れた食材を見てからその日のメニューを考えて調理に取り掛かっている。
「お薦め」の弁当は「おまかせ日替わり弁当」(700円、おかずのみ=550円)で、その日の総菜、昆布巻き、卵焼き、ポテトサラダ、メインの肉や魚、副菜などが入った「幕の内風」。ほか、タルタルソースも手作りの「チキン南蛮弁当」や、自家製のタレに漬け込んだ「からあげ弁当」(以上620円、おかずのみ=470円)も人気。いずれも「大盛」(20円)、「小盛」(20円引き)にできる。
常時約10種を用意する総菜の「お薦め」は、ゴボウ、ニンジン、大根、サバを昆布で巻いた「昆布巻き」(1本150円)、ひき肉が入った「コロッケ」(1個120円)、「唐揚げ」(3個250円)、「がね天」(2個140円)、「ひじき「きんぴら」(以上50グラム=120円)などで、いずれも定番商品だという。
奈須さんは「お客さまからは『近くに手作りの総菜が買える店ができてうれしい』と喜んでもらっている。たまには総菜などを買って、お母さん方にも時間と心の余裕を持ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~19時。日曜・祝日定休。駐車場2台。