鹿児島の伊敷中学校近くに、日替わりで出店者が変わる「シェアキッチン型」のカフェ「otonari(おとなり)」(鹿児島市下伊敷)がオープンして3カ月がたった。
現在、5店(個人も含む)がそれぞれの担当曜日に出店している。月曜・金曜は翠雨(すいう)さんが作る地産地消の旬食材を使った「日替わり弁当」(560円)や「マリネ」「サラダ」「おにぎり」「カレー」など。火曜・土曜は「otonari」が作る北海道産の強力粉と薄力粉、四つ葉バターを使った手作りパンで、「あんパン」(130円)、「くるみピーナッツ」(220円)、「ベーコンパン」(160円)など常時10種類をそろえる。
水曜は「ヒカルヤ」が作るサンドイッチやキッシュ、季節の果物のタルトが入った「ランチBOX」(850円)など。木曜はシフォンケーキ専門店「メランジュ」が作る「米粉シフォンケーキ」で、定番の「プレーン」「チョコ」のほか、季節の食材を使った「ブルーベリー」「つぼやき芋」「桜」「サワーポメロ」(全て270円)など。第4金曜は「スミレ焼き菓子店」の旬の果物を使ったタルトやケーキ、クッキーなど。
店主の坂口喜代美さんは下伊敷・栄門地区の商店街連盟「栄門通り会」が主催する「eimon park bazaar(えいもんパークバザール)」の実行委員を務め、「このバザールでの出会いが縁となった出店者もいる」と言う。「『8.6水害』を乗り越えてきたこの地域を盛り上げて、住民の生活を楽しくしたい。さらには、地域外ともつながるよりどころを作りたい」という思いから5月26日のオープンに至った。
店名には「ちょっとお隣に、という感覚で、気軽に立ち寄ってほしいという思い」があるほか、坂口さんの自宅兼工務店隣の空き家をリノベーションして借りていることにも由来している。同工務店の職人を中心に地域住民にも協力してもらいながら、「できるだけ元の一軒家の良いところは残すようにした」とも。
1階・2階には計21席のカフェ兼イートインスペースを設け、「ドリンクや、暑い時期にはかき氷も提供しており、弁当やパンなどを食べることもできる。ホッと一息つけて落ち着ける場所にしてもらえたらうれしい。気軽に足を運んでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。日曜定休。駐車場4台。新型コロナ対策でスタッフのマスク着用、検温、手洗い、うがい、消毒、換気などを実施しており、来店客にもマスク着用、入店時の手の消毒、状況に応じての人数制限などをお願いしている。