日置の銭湯「湯之元温泉 元湯・打込湯」(日置市東市来町)が10月15日、温泉入り放題のコワーキングスペース「ゆけむり会議室」をオープンした。
「地元の若者の意見をいろいろと聞くうち、最近はWi-Fiがあればどこでも仕事ができると知った。温泉入浴は副交感神経を刺激し、体と脳にリラックス効果を与える。私自身も温泉に浸かっているとき仕事のアイデアを思いつくことが多かった。温泉と仕事の相性は良いはず」と社長の新村和憲さん。
利用には「1DAYパス」(1,500円)と「1カ月パス」(1万円)の2種類を用意。Wi-Fiはもちろん、電源、給湯設備なども自由に使える。最大人数は12人で、ソファ2席とデスク10席。密を避けるため「年度内は同時利用者を6人程度に抑える方針」。
入り放題となる銭湯は10月1日にリニューアルオープンした。以前の建物が老朽化し、耐震補強や台風対策も考えて改装を決めたという。同時に新型コロナウィルスに対する換気や設備消毒などの対策も施した。「高台に構える温泉神社、目の前に鎮座するお湯かけ薬師像を意識した外観の構えにはかなりこだわった。内装は清潔感を意識した」と新村さん。
「温泉に何度か入りながらクリエーティブな仕事や自習をしたい方にお勧め。料金設定も長時間の滞在を前提にしているため、ワーケーション体験としてもご利用いただければ」と呼び掛ける。
コワーキングスペースの利用時間は7時~21時。銭湯の営業時間は6時30分~21時30分。