鹿児島・喜入に夫婦で営む「カフェ工房 pepe&meme(ぺぺアンドメメ)」(鹿児島市喜入瀬々串町)がオープンして2カ月がたった。
9月2日にオープンした同店。「自身のパティシエと夫のシェフ経験を生かしながら、自然の景観に恵まれた場所でカフェを開きたかった」と店主の西村かおりさん。山や畑に囲まれ、鹿児島湾や桜島が見える今の場所を気に入り、カフェの建築に取り掛かったという。
コンセプトは「田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に帰省したときのようにくつろげる場所」で、店名はフランス語で「おじいちゃんとおばあちゃん」を意味する。「まるでリビングにいるように感じられる広さ」という飲食スペースの面積は約10坪。店内は夫婦で協力して、カーテンやテーブル、カウンターなどを手作りしたという。「壁の一部にはケイ藻土を塗り、玄関土間は刷毛目をつけて仕上げた。温もりを感じてもらえるように、できるだけ手作りを取り入れた」とも。海が見える側にあるウッドデッキにはテーブルやソファタイプのハンモックも設置し、外で食べることもできるようにする。
看板メニューはスープ、デザート、ドリンク付きの「オープンサンドセット」で、毎朝焼くバケットには自家製の塩こうじを使い、「まろやかな風味で甘味がある」という。ほか、さくらチップの薫煙でスモークしたチキンやポークを使った「スモークチキンのオープンサンド」「スモークポークのオープンサンド」、オーダーが入ってからオイルに漬けた生食用サーモンの表面を炙(あぶ)る「あぶりサーモンのオープンサンド」(以上1,000円)なども用意。いずれも自家製ドレッシングのかかった約5種類の野菜が添えられ、庭の自家菜園で採れた野菜やハーブも取り入れている。
「白いナポリタンセット」「海の幸ペペロンチーノセット」「トマトクリームリゾットセット」(以上1,000円、大盛=1,300円)のサラダ、スープ、デザート、ドリンク付きもラインアップする。
「お薦め」のスイーツは「ランランファーム」(南九州市知覧町)の卵を使った「クレームブリュレ」や、「浮辺(うきべ)製茶」(南九州市知覧町)が作る「お茶の春一番」のほうじ茶を使った「ほうじ茶シフォン」(以上350円)。ドリンクにも「お茶の春一番」の「知覧茶」「紅茶」「ほうじ茶」(以上400円)などをそろえる。店内には雑貨コーナーもあり、知人や友人が趣味でハンドメードで作るピアス、イヤリング、手作りマスク、マスクケース、ポーチなどを販売している。
西村さんは「お客さまからは『手作りのものがかわいくて居心地が良く、つい長居してしまう』などの声を頂き、うれしい。高齢の方やお子さま連れの方にもくつろいでもらえるよう、専用の椅子やステップ、絵本なども準備する予定なので、ぜひくつろぎに来てもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時ごろ(客数の状況によっては17時ごろまで)。木曜定休。駐車場6台。