鹿児島・天文館のマルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)で11月12日、鹿児島城西高等学校ファッションデザイン科の作品展「COLLECTION2020 ~カラーパレット」が始まった。
展示場所は同館1階の正面入り口と7階の「garden7」。同科が毎年開催するファッションショーでの自由作品テーマが今回は「カラーパレット」で、同館7階「ガーデンズシネマ」で11月7日から上映が始まったファッションデザイナーのドキュメンタリー映画「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエールカルダン」とテーマが合っていたことから同展が実現したという。
「3年生はカラーコーディネートの授業で学んだ2020年のトレンドカラーである赤にヒントを得て、さまざまな赤色でスーツやセットアップ、ワンピースを制作した。2年生はアカデミー賞の授賞式でセレブが着ていたピンク&ブラックの衣装に引かれてピンク・黒・白をテーマにセットアップを制作した」と科長の平岡成美さん。「透ける素材を使った袖、パフスリーブや袖口にフリルをあしらったもの、クラシカルな雰囲気のえりなど、トレンドも取り入れながら、それぞれの個性や好みに合った作品を制作している」とも。
併せて、カラーコーディネート授業の課題レポートもパネルにして展示する。「コロナ禍で生徒たちも高校生活や進路選択などにさまざまな制約を受けながら過ごしている」と平岡さん。新しいライフスタイルのテーマとして「ポジティブシンキング」「ジェンダーレス」「人とのつながり」について自由に考えを書き、さらに色で表現した。「生徒たちの個性にあふれ、大変興味深いパネル展示になった」とも。
会場ではファッションショーの様子も動画で紹介。「今年のファッションショーは保護者を中心に招待客のみの鑑賞だったが、この作品展になったことで多くの方に見てもらえるのでは」と期待を込める。
映画は「モード界のパイオニア」といわれるイタリア人デザイナー、ピエール・カルダンの「波乱万丈でカラフルな」人生に初めて密着した作品で、11月20日まで上映する。
開催時間は10時~20時。入場無料。11月20日まで。