首都圏に暮らす20~40代を対象に「鹿児島市との新しい関わり方」を探るオンライン講座「Kagoshima Lovers Academy(かごしまラバーズアカデミー)」が12月12日、最終回を迎えた。主催は鹿児島市。
4カ月間にわたる同プログラムは今年初めての開催。移住を検討する人や鹿児島に関わりたい人、鹿児島について語り合いたい人など17人が参加した。9月から11月にかけて行われた4回の講座では鹿児島で活躍するゲストの体験談やトークイベント、バーチャルまち歩きなどを行い、「鹿児島市との新しい関わり方」プランの作成に向けて、アドバイザーやメンターがサポートしながら作戦会議を行ってきた。最終回では一人一人が自作のプランを発表した。
「鹿児島で働きたい」という気持ちで参加した木原眞琴さんは「東京にいながら鹿児島を味わう」をテーマに、東京の西郷隆盛ゆかりの地を実際に巡り、手書きで作成した散歩ガイドを共有した。
「ヤギが好き」でヤギカメラマンを始めたという吉満瑞貴さんは「鹿児島はトカラヤギの原産地」であることから、「居酒屋でのヤギ汁会」「共同オーナー制度」を考案。町田山崎団地(東京都町田市)による2匹の白ヤギをきっかけにしたコミュニティー形成などの実例を紹介しながら、ヤギを通したコミュニティーづくりについて語った。
「コロナで各社営業機会が減少している」ことに着目した新宮領宏太さんは、オンラインでの「PR型ビジネスマッチング交流会」を12月3日に開催。鹿児島の8社と東京の8社がそれぞれ5分間PRし、鹿児島企業同士のアポ6件、東京企業へのアポ15件が実現したことを伝えた。
ほか、「東京のアイドルを連れて鹿児島(桜島)に行くバスツアー」「桜島でドライブの練習をしながら観光するドライバケーション」「鹿児島料理を通じて人が集まる接点を作る」などのプランもあった。
参加者からは「自分の興味ある分野と鹿児島をかけ合わせる点が良かった」「それぞれの多様性が新鮮。まずはこのつながりを大切にしたい」「鹿児島好きな仲間と出会えたことがうれしい。ひとりでは何もできない、皆さんとつながり、これからも応援していきたい」などの声が上がった。
全5回の講座を終え、参加者には同市から一人一人に電子版の修了証を授与した。来年1月に開く東京でのオフ会で、リアルの修了証を手渡す予定。