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「鹿児島偉人カルタ55」「はじめての郷土料理」販売好調 地元出版社が12月発売

燦燦舎の新刊2点

燦燦舎の新刊2点

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 鹿児島の出版社「燦燦舎(さんさんしゃ)」(鹿児島市川上町)が昨年12月10日に発売した新刊「鹿児島偉人カルタ55」と「はじめての郷土料理」が市内書店で売れている。

「鹿児島偉人カルタ55」のセット内容

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 「想像を超えた売れ行きで、驚くばかり」と同社社長の鮫島亮二さん。いずれも発売当初から好評で、地元メディアが取り上げたこともあり、丸善天文館店(中町)では偉人カルタが1位に、料理書が2位にランクインした(1月17日調べ)。個人客からの版元への直接注文は既に100人を超えているという。

 偉人カルタは戦国から幕末、明治、大正、昭和まで、歴史に残る鹿児島の偉人55人をカルタにしたもの。読み札と絵札がそれぞれ55枚、カルタ一覧表、カルタに登場するそれぞれの人物について解説した「鹿児島偉人カルタの手帖」(A5判、32ページ、フルカラー)などが箱に入る。歴史学者の原口泉さんが監修し、文は下豊留佳奈さん、絵はさめしまことえさんが担当した。「これ以上に楽しく鹿児島の偉人や歴史を学べるものはほかにない」と鮫島さん。「読み札の文章のリズムや語感がとても良く、声に出して読みたくなる」とも。

 郷土料理書は、がね、つけあげ、鶏飯、豚骨、かるかんといった鹿児島の郷土料理77品のレシピを紹介したもので、著者は霧島食育研究会理事長の千葉しのぶさん。オールカラーで、写真やイラストを使いながら手順を分かりやすく解説した同書は制作に4年をかけた。「意外にも県外からの注文が多く、地元は鹿児島だが遠く離れて暮らす人が故郷を懐かしんで購入するケースも多い」と鮫島さん。鹿児島ゆかりの人々がつながったSNSでも拡散されたという。

 「ぐるっと一周!鹿児島すごろく」「新 ぐるっと一周!九州開運すごろく 疫病退散バージョン」「西郷どん!まるごと絵本」など、これまでもユニークな出版物を刊行してきた同社。偉人カルタの箱詰め作業は社内で行っており、鮫島さんも自ら箱を折っている。「私の子どももカルタをしながら難しい名前をよく覚えるようになった。遊びながら偉人博士になってほしい。郷土料理も家庭に1冊はあってほしい本。ぜひ手に取ってもらえれば」と呼び掛ける。

 価格は、「鹿児島偉人カルタ55」=1,600円、「はじめての郷土料理」=2,200円(以上、税別)。鹿児島県内の書店や燦燦舎ホームページで購入できる。

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