鹿児島・吉野町にあるチョコレートケーキ専門店「Tigre Chocolat(ティーグル・ショコラ)」(鹿児島市吉野町)が1月29日、実店舗を開店して1周年を迎える。
「卵・小麦・乳製品を使わない」をコンセプトに、グルテンフリーのケーキを提供する同店。店主の濱洲虎次朗さんは、「親戚の子どもが卵アレルギーのため、普通のケーキが食べられなかった」ことから、同コンセプトのケーキを開発するに至ったという。「ケーキは小さな子どもの憧れでもある。アレルギーのある子どもでも食べられるケーキを作りたいという思いがあった」と振り返る。オンラインショップのみでの販売でスタートし、昨年1月29日、地元の吉野町に実店舗を構えた。
店名はフランス語で「虎」を意味し、濱洲さんの名前の一部でもある。フラワープリントの壁紙が目を引く店内にはケーキ店によくあるショーケースが無い。「大量生産せず、毎日少しずつ手作りしているため」と、ショーケース内に流れる冷風でケーキが劣化するのを防ぎ、「より良い状態で保存するため」だという。
代表的なケーキは、米粉や豆腐を使ったココアスポンジとチョコレートの豆腐クリームを組み合わせたデコレーションケーキ(4号3,240円~)で、クッキー製のメッセージプレートが付き、アニメのキャラクターなどのイラストをチョコレートで描くこともできる。プレートが不要な場合は、濱洲さんのインスピレーションで飾り付ける。
ほか、「フォンダンショコラ」「ガトーショコラ」「ボンボンレアショコラ」の3種類が楽しめる「食べ比べセット」(1,620円)、期間限定の商品やチョコレートドリンクなども用意するほか、バレンタインに向け、6種類のフレーバーを詰め合わせた「ボンボンショコラ」も販売予定だという。
1年を振り返り、「お客さまから感謝の声を頂くことも多く、その度に自分の仕事が必要とされていることを実感する。これからも必要としている人の元へ、心を込めて全力でケーキを作りたい」と濱洲さん。「自主制限やアレルギー、体質などの理由から、普通のケーキを食べられない人は想像以上に多い。もしそんな人がいたら、当店のことを教えてもらえれば。一緒に同じケーキを分け合い、笑顔になることが当店の願い」とも。
営業時間は10時~19時。火曜定休。