鹿児島の桜島桟橋通電停近くに1月11日、鶏ガラベースのラーメン店「麺奏 成(なる)しき」(鹿児島市小川町)がオープンした。
「20歳から居酒屋などの飲食店で働き、いつか自分の店をと考えていた」と店主の出水成樹さん。ラーメン作りは、飲食店での料理経験を生かし独学で学んだという。「ラーメンを食べ歩きするうち、自分が思うラーメンを形にしたいと考えるようになった」と話す。店名には長女の名「奏」と、出水さんの名前から1文字を取った。「麺を奏でたい」という思いと、トッピングに旬の野菜を使うことから「しき(四季)」と名付けた。
「木の温かみやぬくもりをイメージした」という内装の店内は、カウンターが9席。メニューは「鶏しょうゆ」(820円)と「鶏辛みそ」(860円)の2種類。「食材の組み合わせをイメージしながら形にし、試作を繰り返して店の味を作り上げた」と出水さん。麺はホンダ食品に特注しており、細麺・太麺から選べる。トッピングには野菜増し(150円)、鶏塩煮卵(100円)、豚ロースチャーシュー(300円)、全部のせ(500円)が追加できる。
スープに2種類のしょうゆをブレンドした「鶏しょうゆ」は「鹿児島のラーメン業界には今までなかった味を目指した」という。3種類のみそをブレンドした「鶏辛みそ」は、「コクのあるみその味わいの中に、鶏ガラならではのすっきり感と、ピリッとあと引く味わいが特徴」。共にうま味調味料は使っていない。
同店の丼は桜島焼の窯元「桜岳陶芸(おうがくとうげい)」(桜島赤水町)が手掛けている。「程よいしょうゆの味わいと鶏の風味で、スープを最後まで飲み干せるはず。近くにお越しの際は、ぜひ一度、素材を生かした当店のラーメンをお試しいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~15時(スープが無くなり次第終了)。日曜と第2・4月曜定休。