鹿児島・西田に1月10日、鶏料理を提供する「鶏専門 桜島や」(鹿児島市西田2)がオープンした。
2019年から「山形屋」の県内サテライトショップで常設店となり、西日本から関東のデパート催事にも出店する同店。店主の畑中翔太さんは「コロナ禍でテークアウトの需要が多いときだからこそ、本店を設けて店舗を構えることにした」と話す。
店内は、カウンター5席、座敷2間8席で、全席とも仕切り版を設置しており、壁と天井は黒とグレーで配色し「落ち着いた雰囲気」に仕上げた。コンセプトは「鹿児島の食材を使い、そのおいしさを生かした鶏料理」で、鶏には「いずみ鶏」と「赤鶏さつま」を使う。「いろいろな種類を試して、唐揚げにしたときに鶏本来のうま味や味わいがある鶏を選んだ」と畑中さん。
看板メニューの「黒酢鶏南蛮」は、宮崎出身の料理人である畑中さんの父親が約30年間作り続けているチキン南蛮のたれをベースに、「くろず屋」(霧島市福山町)の黒酢を使い、畑中さんが開発した「黒酢南蛮のたれ」を絡めタルタルソースをかけたもの。たれは店内や同店ホームページでも販売している(500ミリリットル=756円)。
ほか、「黒酢南蛮のたれ」を絡めた揚げ鶏に黒こしょうで辛味を加えた「鶏から黒こしょう」、いずみ鶏を使うことで「臭みもなく、肉汁が多く柔らかい食感」に仕上げ、風味付けに枕崎産かつおだしを使った「いずみ鶏唐(から)揚げ」や「炭火焼き」「白手羽先」(以上1個120円~)をラインアップし、テークアウトにも対応する。
ランチには、日替わりランチや黒酢南蛮定食、唐揚げ定食、チキンカツ定食、親子丼(以上680円~、日替わりを除きテークアウト可能=600円~)などを用意する。
畑中さんは「今後、『からあげの付け込みだれ』などもネット販売を予定している。黒酢が苦手な方でもおいしく食べられるよう、甘みや酸味、コク深さを生かした味には自信がある」と話す。「地域に根差した店にしていきたい」とも。
営業時間は11時~22時。定休日はインスタグラムで知らせる。