鹿児島・日置市伊集院町に自家焙煎(ばいせん)のコーヒー店「Long Berry」(日置市伊集院町)がオープンして2カ月がたった。
開業は7月8日。店主の米倉美鈴さんは北海道出身。鹿児島生まれの夫と東京で飲食店を38年営んでいたが、親の介護のため鹿児島に移住したという。母屋の横にある納屋を見て、「ここでカフェをしよう」と出店を決めた。東京時代、コーヒー焙煎店の人から手煎(い)りの焙煎法を学んだことがあり、「コロナ禍で時間もあったため、鹿児島では独学で腕を磨いた」と米倉さん。
納屋の改装も米倉さん自ら手掛けた。「片付けに半年、改装に半年掛け、杉荒材をかんなで削るところから断熱材を貼るところまで全て手作り」。母屋は築90年の古民家だという。店名は、焙煎の独学中、初めておいしく良い出来になったという豆「マンデリンG1・ティピカ・ロングベリー」に由来する。
店内にはテーブル1卓、カウンター3席を用意。店内で提供するコーヒーは、「すっきりとした苦味と甘み」の「マンデリンG1・ティピカ・ロングベリー」(450円)、「華やかでやさしい味わい」のモカ(450円)、「バランスがよく飲みやすい」コロンビア(400円)などをラインアップ。コーヒー豆は100グラム500円~で、同店オンラインショップでも販売する。
ほか、手作りスイーツにはシフォンケーキ(380円)を用意し、「プレーン」「紅茶」など日によってフレーバーが変わるという。今月、ナポリタン(700円)など食事メニューの提供も始めた。
米倉さんは「山に囲まれて店などはないところだが、近所の方々がおいしいコーヒーでくつろげる場所があっても良いと思った。自分が生きていくための居場所として、興味のあることを行う拠点になれば。いずれ音楽のイベントも行いたい」と抱負を明かす。
営業時間は10時~16時。火曜・水曜定休。駐車場は5台。