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鹿児島・天文館に色彩豊かな海の世界 陶芸家・石神いづみさんが個展

陶芸家の石神いづみさん

陶芸家の石神いづみさん

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 マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)4階ユナイトメントガーデンで10月27日、陶芸家・石神いづみさんの個展「さかなに魅せられたフィッシュアート」が始まった。

展示作品

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 サンゴを泳ぎまわる魚を荒波と共にダイナミックかつ色彩豊かに表現する石神さん。陶芸を始める前からダイビングをしており、海の生き物を観察するのが好きだったという。今年の「鹿児島陶芸展」では鹿児島県知事賞を受賞。同賞がきっかけで縁が広がり、今回の展示が実現した。

 会場には波間を泳ぐクマノミやイソギンチャク、竜をモチーフにした大きな作品が中央に並ぶ。これらの作品を焼き上げる祁答院の「いづみ窯」は大きく、通常は1回塗る釉薬(ゆうやく)も3回塗るという。「3回でないと色がはっきりと出ない。細部も壊れやすくなる」と石神さん。

 そのほか、色鉛筆で描いた絵画、陶板に描いた絵、日常で使える食器まで100点以上を展示する。ほとんどの作品に制作時の気持ちやストーリーをつづった文章も添える。人をモチーフにした作品も多く、「魚を中心に作陶して30年以上だが、人の顔や表情、しぐさを見るのが好きで人間観察もするようになった。魚だが、表情はおばさんやおじさんの作品や、魚にまつげがあるのも、それが理由」とも。

 「もの作りが好きで、陶芸をしていない間も何かしらの作品に取り組んでいる。陶芸だけではない、いづみワールドを楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~20時。入場無料。11月7日まで。

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