鹿児島・田上で11月20日、家具や雑貨のオーダーメード製造販売を行う「うちのうら屋」(鹿児島市直木町)の作品展が始まった。会場は建築設計事務所「chord(コード)」(田上6)。
20日に鹿児島・宮崎で始まったデザインとクラフトのイベント「ash(アッシュ)DESIGN & CRAFT FAIR」への参加展示。アッシュは今秋で14回目。今年は57店舗が会場となり、83組の作り手が参加している。chordとうちのうら屋が参加するのは初めて。
うちのうら屋は鹿児島の県木であるクスノキを使った家具・雑貨をオーダーで製造している。「クスノキは色の個体差が大きく、色味をそろえるのが難しいため大量生産には向かない。クスノキを使う家具店はあまりないのでは」と店主の久保勇仁(たけひと)さん。同店は家具が置かれる場所に合わせ木目や木の質感を考えながらアレンジしており、節や割れも個性として生かす場合もあるという。会場にはクスノキや杉を使った小引き出し棚や飾り棚、古材のテーブルなどを展示する。
クスノキを使った雑貨も製作しており、会場にはクスノキの香りオイル「kusu-n-kaza」(10ミリリットル=2,640円)、クスノキを加工した「香台」、クスノキの木くずを入れた香袋を展示・販売。以上3点に加え、日置の七然窯(しちぜんがま)が手掛けた薩摩焼の丸い台座もセットにした箱入りの「kusu-n-kazaセット」(5,700円)も用意する。
会場となったchordは建築士の金子健太郎さんが2020年4月にオープン。「人と人が結びつく場になれば」と店舗の一部をイベントなどが行えるレンタルスペースにしている。いずれはコーヒー店も同所にオープンする予定だという。
開催時間は10時~18時。12月5日まで。