マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)7階に12月17日、アートギャラリーを併設した和スイーツカフェ「蒲生茶廊 zenzai」がオープンした。
姶良市蒲生にある同名店の2号店で、店舗面積は156.2平方メートル。席数はテーブル13卓など32席を用意する。北海道産の有機栽培小豆を使った看板商品「ぜんざい」(660円)をはじめ、「まるやのzenzaiパフェ」(880円)や蒲生産の有機栽培野菜を使った「ベジタブル豆乳がゆ」(990円)、「ビーガンベジカレー」(1,200円)など、有機栽培の農産物をたっぷり味わえるメニューをそろえる。
店主の浜地克徳さんは大阪でデザインの仕事に携わった後、夫婦で頴娃町(現・南九州市)に移住。「農業もアートであり、表現の一つ」との考えを抱き、有機栽培農業の専業農家となった。健康上の理由で農業から離れたが、オーガニックに関わる仕事を続けたい」との思いで築150年の元武家屋敷をリノベーションし、2006(平成18)年に1号店となる古民家カフェ「蒲生茶廊zenzai」をオープンした。
新店舗はアートの展示スペース「マージナルギャラリー」を併設。自身もスケッチ画家という浜地さんがコーディネーターを務め、月替わりで県内外の作家による企画展を開く。オープニング企画展として1月9日まで、版画やガラス作品を手掛ける片山みやびさんの作品を展示している。今後は「スタジオペケペケ展」(1月14日~2月6日)、「大人倫菜展」(2月11日~3月6日)を予定。浜地さんは「県内の若手作家を発掘する場にもしていきたい」と意気込む。
古民家を活用した姶良市の1号店に対し、新店舗はモダンな雰囲気で「居心地の良さ」を演出している。浜地さんは「屋上庭園を望むことができ、画廊の先入観を覆すような明るい場所。味覚はもちろん、五感全てを使ってゆったりと過ごせる場所にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~20時。