鹿児島を拠点に活動するイラストレーターの座談会「イラレ会」が11月25日、いおワールドかごしま水族館2階・大水槽前で開催された。
開催は6回目。今年は江夏潤一さん、オカタオカさん、篠崎理一郎さん、竹添星児さん、前田陽子さん、しらほし卯乃さんが登壇した。
同館での開催は初めて。ジンベエザメやマグロが泳ぐ水槽前に約60人が集まった。水槽に沿って、鹿児島にゆかりのあるイラストレーター17人がアクリルパネルに描いたイラストも展示。来場者がパネル上の絵とその向こうに見える海の生き物の世界を同時に鑑賞できるようにした。
座談会では「インスピレーションの源泉」「鹿児島で活動する背景や魅力」などのテーマを扱った。「普段どのような環境で制作しているか」というテーマで、江夏さんはラジオ深夜便や放送大学など、しらほしさんはユーチューブの雑学や家庭教師チャンネルなどを聴いていると話した。
竹添さんは「ガラリと環境を変えることの良さ」についても触れ、鹿児島の離島で「島体験」やアーティスト・レジデンスを利用してみることを勧めた。「鹿児島には個性の強い島が多い。大きな変化につながる環境が身近にあるのは鹿児島のいいところ」と話した。
同会はデザインとクラフトの回遊型イベント「ash Design & Craft Fair(アッシュ・デザイン&クラフトフェア)」の一環。今年は鹿児島市とのコラボレーションで、夜のイベント「ニューポート・ナイトジャンボリー」も初開催した。水族館・芝生広場ではフード・ドリンクの出店や音楽ライブなども行う「新港夜市」も開き、座談会の後には同広場でライブを楽しめる流れとなった。