開業2周年を迎えたマルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町6)7階で5月6日まで、鹿児島在住のアーティスト3人が6メートルから10メートルの白い壁面にイラストを描いて展示する「UNITEMENT MUSEUM(ユナイトメントミュージアム)」が開かれている。
会場では、鹿児島の若手アーティスト、あごぱんさん、竹添星児さん、迫アユミさんが、それぞれ水性ペンキやペーパクイリング、切り絵の紙素材を使ったンスタレーションを披露している。
展示エリア隣の屋上庭園「ソラニワ」の草木を海中に見立て、潜水艇やダイバーが海底を探検している様子を描いた竹添さんの作品の前では、親子連れらが記念写真を撮るなど自由な雰囲気を楽しんでいる。会場を訪れた女子大生たちは「3人の作家の異なる表現の対比が個性的で面白い」と興味深げに鑑賞していた。
迫さんは「パーティー」をコンセプトとした作品を展示。絵本から飛び出した熊やライオンなどの動物たちと鮮やかな色彩で描いているほか、大人でも入れる段ボールハウスを展示。随所で、あごぱんさんの作品ともコラボする。
素材、場所、大小問わずボールペンとコピックなどを使用したパンダのみを描き、自称「パンダ絵師」を名乗るあごぱんさんは「UNITEMENT(つながり)」を独自の世界観で描き、来場者たちを楽しませている。
マルヤガーデンズの担当者によると、「会期が終われば、壁は白く塗られ作品は消えてしまう」という。
同店6階では、これまでに掲示されたフロアサインを集めた「フロアサイン展」も同時開催されている。
営業時間は10時~20時。入場無料。