鹿児島の仙巌園(鹿児島市吉野町)で11月1日から、今年も「菊まつり」が行われる。
鹿児島の秋の催しとして始まった同イベントは今回で60回目。島津家別邸仙巌園を約1万5000本の菊が彩り、同園が一年で最も華やかになる季節である秋の風物詩となっている。
今年は「島津義弘公没後400年」をしのび、敵中突破の様子や菊人形で再現したシンボルを展示する。その他、戦国時代さながらの様子や色とりどりの菊の展示品、菊花三重塔、花籠、菊花連盟会員が育てた作品の展示など、桜島と菊の競演を楽しむことができる。期間中、これまでを振り返る「第60回記念 菊まつり写真展」も開く。
仙巌園学芸員の岩川拓夫さんは「仙巌園の園内施設は、近年リニューアルし新たな装いとなった。生まれ変わった仙巌園と、変わらない雄大な景色をこの機会に楽しんでほしい。60回目という節目の年で、撮影スポットも一層充実している。菊が咲き誇る仙巌園で、すてきな秋のひとときを過ごしてほしい」と話す。
開園時間は8時30分~17時30分。入場料は、大人=1,000円、小人=500円。11月24日まで。