天文館マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)で12月14日・15日、猫関連の雑貨販売やワークショップなどを行うイベント「にゃんフェスかごんま」が開催される。
「鹿児島から猫の幸せを広げよう」をテーマに今年で4回目となる同イベント。昨年は約1000人が来場した。代表の菊地早織さんは「鹿児島では特に猫の殺処分が多いという現状がある。ボランティア団体や一般の人が地道に保護や譲渡会などで殺処分を減らす努力を続けているが、なかなか現状を変えられていない」と話す。「一方、『動物愛護』には、意志がとても強い人しかできない、容易でないことというイメージを持つ人も多い。でも、それぞれにできる動物愛護がある。猫アートグッズなどのおしゃれなイベントを通してそれを知ってほしいと思い開催へ踏み出した」とも。コンセプトとして、「猫が屋外で繁殖により増え続け、殺処分へつながる現状を変えるため、『さくらねこ』という活動を知ってもらうことを軸にしている」という。会場では「猫の譲渡会」も行う。昨年は5~6匹が里親を見つけたという。
今年の限定グッズとして、「保護にゃんずマスキングテープ」を用意する。このテープは、かつて保護され今は里親の元で暮らす猫の写真をデザインに使用。「動物を飼うなら里親に」というメッセージを込めたという。1個300円で1日100個限定。霧島の「菓子処・森三」とコラボした「さくらねこカステラ」も用意。さくらをモチーフにした小箱で販売する。
会場では、クリスマスにちなんだ木製のツリーや、猫がモチーフの雑貨を作れる「工房中森」など、4店がワークショップを行う。「正月飾りづくりや迷子札の作成など、大人も子どもも楽しめるワークショップがある」と菊地さん。
同館の「ガーデンズシネマ」では映画「レンタネコ」も上映(14日12時30分~、15日14時30分~)。「世界一周動物写真展」も同館7階で行う。
菊地さんは「動物愛護に興味がある人も無い人も、猫や雑貨が好きな人には楽しんでもらえるイベント。楽しく優しく温かい動物愛護を広めていきましょう。ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~18時(15日は17時まで)。入場無料。