鹿児島の老舗「お茶の美老園」(鹿児島市中町)と「三州園」(鹿児島市紫原)が12月1日、鹿児島県立短期大学の創立70周年を記念したオリジナル茶「Seven tea」の販売を始めた。
かごしま茶のPR活動に取り組む同大のサークル「お茶育研究会」が商品開発した。同大に7つある各学科専攻のイメージに合わせ、同県産のさまざまな茶種の中から7種のお茶を選び、同サークル部員がデザインしたパッケージで販売している。
文学科で日本文学を学ぶ「日本語日本文学専攻」には同県でも生産量が増えている抹茶の入った「抹茶入り煎茶」、英米文学を学ぶ「英語英文学専攻」には「べにふうき紅茶」、生活科学科で栄養士を目指して学ぶ「食物栄養専攻」には「健康にいい」といわれる「黒茶」、デザインやファッション、建築や設計を学ぶ「生活科学専攻」には桜島小ミカンのドライピールをブレンドした「桜島小みかん緑茶」を選んだ。
商経学科の「経済専攻」には、お金から金色をイメージし、水色(すいしょく)の黄色い「浅蒸し煎茶」(霧島市牧園町産)、同科「経営情報専攻」には、パソコン作業などからくる目の疲れを改善するアントシアニンを含んだ徳之島産の「サンルージュ茶」。夜間に授業を行う同科「第二部」には、眠気を改善するカフェイン含有量の多い「玉露」を選んだ。
美老園本店の国本裕加子店長は「鹿児島各地のお茶がここまでそろったセットは他にないのでは。特に黒茶とサンルージュ茶は当店でも今回初めて取り扱う。鹿児島の玉露も珍しい。それぞれを専攻のイメージに組み合わせた点も面白く、パッケージもおしゃれ」と話す。黒茶は「鹿児島の黒」シリーズとして近年開発されたもので、原料の緑茶(荒茶)はもちろん、こうじ(黒こうじ、白こうじ、黄こうじ)も同県産を使っている。
価格は1袋(ティーバッグ2個入り。玉露は1個入り)130円。5種セットや6種セットも販売。サンルージュ茶のみサンプル品としての提供で、6種類を購入した客に進呈する。アミュプラザ店とオンラインショップ、でも販売し、売り切れ次第終了。三州園では6種セットと黒茶を販売。