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鹿児島でジェンダー平等のシンボル発表会 若者の声をキーワードに

「#わたしはわたし」から生まれたシンボル

「#わたしはわたし」から生まれたシンボル

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 鹿児島のジェンダー平等を推進する若者会議「#わたしはわたし」から生まれたシンボルの発表会が12月12日、マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)で行われた。

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 鹿児島県が主催する同会議。10月に霧島市・薩摩川内市・鹿児島市で30人規模のワークショップをそれぞれ行い、ジェンダー平等にまつわる「日常の違和感や課題」「将来暮らしたい・働きたい鹿児島の理想の姿」「そのために私にできる小さなアクション」について意見交換を行った。そこで生まれた声を元に、かごしまのジェンダー平等を推進するシンボルを制作。ビジュアルデザインは鹿児島市在住のデザイナー・中野由貴さんが担当した。

 中野さんは「十人十色」「色分けしない」「当たり前の違和感」「見えないものを見よう」など参加者からの言葉一つ一つを紙に書き出し、さらにデザイン化できそうな言葉を絞り込んだ。「たくさんのキーワードから、取捨選択していかなければならない難しさや苦悩があった。全ての要素を詰め込むと、つまらないビジュアルになってしまいがち。若者の目に留まるようなインパクトのあるビジュアルとの線引きをどこまでにするかを悩んだ」と振り返る。

 シンボルの活用イメージには、宣言や主張を象徴する「旗」を選んで制作を進めた。色には「ジェンダー平等を目指す上で大事なこと」を象徴した色を選び、ピンク=心・愛・尊重すること、黄色=希望・成長・若者・ポジティブ、緑=成長・優しい気持ち・やわらかい対応・調和、あお(紺)=誠実さ・落ち着き・冷静、白=純粋さ・公正・無垢・スタートを選んだ。シェイプが複雑に組み合わされたデザインには、人の心や気持ちは「十人十色」で、誰にもある「モヤモヤ」や「大事にしたいこと」、「切り離せない二面性」があることを表現した。

 中野さんは「今後、他のクリエーターとのコラボが生まれ、さまざまな媒体やコンテンツに発展していけば。テキスタイルに落とし込んでのファッションショー や絵本なども考えられる。今回発表したのは4パターンだが、形はまだまだたくさんのパターンを作り出せる」と話す。

 発表会の様子は運営を担当する「hataori」のユーチューブチャンネルで視聴できる。

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