「音楽フランチャイズ制度」により音楽活動を行う人向けに練習会場の提供を始めた鹿児島県民教育文化研究所(鹿児島市春日町4)で3月15日、「桐の音楽院」による「琴の弾き初め」が開かれる。
当日は、36人が琴や尺八の演奏を披露する。曲目は、「六段」「千鳥の曲」「夕顔」など全15曲。今回初デビューとなる島崎大義(まさよし)君(5)と理乃(よしの)ちゃん(3)の兄妹は、「かえるのうた」の演奏と琴の伴奏に合わせた英語の歌を披露する。来場者にはお茶やお菓子の振る舞いも。
同院は1989年に設立。現在鹿児島市内5カ所と霧島市、鹿屋市で琴と三味線を中心にマンツーマンのレッスンを行っている。代表の梶ヶ野亜生(かじがのあい)さんは、和楽器だけでなく西洋楽器や民族楽器との共演、ジャズやコンテンポラリーダンスなどとのコラボレーションなど、幅広い活動を続ける琴奏者。これまでアメリカ・オーストラリア・フランス・中国など15カ国以上で公演を行ってきた。
同イベントは、同院の生徒が日々練習してきた曲を発表する恒例行事として毎年開催してきた。周辺で活動するアーティスト同士の意見交換のために梶ヶ野さんが同施設を訪れた際に会場の雰囲気を気に入り、今年の会場に選んだという。
梶ヶ野さんは「今年のテーマは『古典』。三味線、尺八、地唄の披露など、生徒それぞれが新しい課題に取り組んでいる。すてきな庭園で、お茶を飲みながらゆっくりと琴の音に耳を傾けていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~13時。入場無料。問い合わせは「文化薫る地域の魅力づくり実行委員会」事務局(TEL 099-227-1962)まで。