鹿児島・天文館の「天神おつきやぴらもーる」近くに「九州みその屋 天文館店」(鹿児島市東千石町)がオープンして1カ月半がたった。
店主の榎本龍一郎さんは、大分と熊本のみそラーメン専門店で6年間修業した後、地元・鹿児島で店を開くために帰鹿し7月1日、オープンに至った。
店のコンセプトは「九州のみそを使って九州独自に進化したラーメン」。九州で最古のみそといわれる大分県臼杵(うすき)の「可児醤油(かにしょうゆ)」が造るみそを使う。可児醤油は1600年創業の老舗で、後に開業した「フンドーキン醤油」「フジジン醤油」と共に臼杵で「八町大路の三大醤油」として名を連ねる。「可児醤油の特徴である『後を引くうまさ』を生かすため、複数の赤みそ・白みそをブレンドしてバランスを取った」と榎本さん。
チャーシューには霜降りのバラ肉を使い、注文を受けてから一枚ずつ炙(あぶ)り、しま模様の焼き目を付けている。「炙ることでうま味を閉じ込め香ばしくなる」という。
看板メニューは具材を多くのせた「特製みそラーメン」(880円)や、定番の「みそラーメン」(680円)、長期熟成みそをブレンドし「まろやかで深い味わい」の「濃厚みそラーメン」など。「辛みそラーメン」(以上780円)は複数の香辛料や食材を配合した「みその屋特製スパイス」を使い、「小辛」「中辛」「大辛」から選べる。替え玉はやっていないが、注文時に麺の量を「大盛=1.5玉」(100円)、「特盛=2玉」(200円)にできる。
好みのラーメンとの「お薦め」セットは、「可児醤油」を使ったにんにくしょうゆだれに漬け込んで揚げた「唐揚げ」付きのBセット。ギョーザ(3個)が付いた「Aセット」(以上170円追加)、「チャーシュー丼」と組み合わせた「Cセット」(250円追加)もある。唐揚げやギョーザはテークアウトも可能。
店舗面積は約93平方メートル、カウンター13席、テーブル4卓10席だが、現在は新型コロナ対策で席数を減らして営業している。
榎本さんは「リーズナブルでおいしいと喜んでもらっており、リピーターも多い。みそラーメン専門店は鹿児島では珍しいので、ぜひ一度、味わってもらえれば」と来店を呼び掛ける。「スタッフの検温やマスク・手袋の着用、消毒液の設置などを実施している」とも。
営業時間は11時~22時。月曜定休(祝日の場合は翌日休み)。